舞子平安祭典会館
西神エリア
舞子平安祭典会館からのお知らせ
2016年03月03日
豆知識 数珠について
数珠(じゅず)は、古来インドのヒンズー教バラモンが儀式用に用い、その 後密教の僧侶が使い始めたと言われています。
数珠の当て字には「珠数」「数珠」「呪珠」(すべて同じ呼び名)と様々 ですが、正式な名前は念珠(ねんじゅ)と言います。
念珠はもともと祈りの回数を数えるためのもので、煩悩を無にすること= 祈りが終わったことを意味するものでした。 その後、念珠の玉数は百八個 となり、その約数で念珠が作られるようになったようです。 念珠をすり合わせる行為は、煩悩と煩悩をすり合わせ、はやく悟るためだ ともいわれていますが、それが時の経過と共に魔除けやお守りといった姿 にも、変化したともいわれています。
●数珠の種類 数珠は「一連、二連」と数え、正式な一連の数珠は、一個の母珠(もしゅ)または親珠(おやだま)とも言います)と、百八個の子珠を繋いで輪にしたもので母珠に房が付けられます。
宗派によって数珠の形式は異なりますが、現在では五十四個、三十六個、二十七個などと珠の数は少なく、一般的には一重の略式の数珠が使われて います。男性用は女性用よりも珠が幾分大きく、材質は黒檀、白檀、虎目 石、菩提樹、水晶など。女性用は瑪瑙(めのう)紫水晶、真珠などが使われています。
●数珠の持ち方・使い方 数珠を左手に持つ意味は、右手は信仰の世界・左手は私たち現世の世界を示している(また左手は不浄の手である)ともいわれています。数珠は仏事に欠かせませんが、急なお参りで数珠を持っていない場合は、 数珠を借りてまで焼香する必要はありません。心を込めて合掌し、焼香 されるのが良いでしょう。一般に拝礼する際は、短い数珠の場合は、両手の親指と人差し指の間で挟み、 長い数珠は両手の中指に掛け渡して手を合わせます。焼香の際は、長いものは二重で左手首か親指を除いた四本の指に掛けておき、合掌するときに持ち直します。
●数珠が切れた場合 数珠が切れることは決して縁起が悪いわけではなく、長い間使われた結果ですので、悪縁が切れたと考えるのが良いかもしれませんね。 大切にしていた数珠であれば修理して使い続けるほうが良いでしょう。仮 に捨てたからといって罰が当たるものでもありません。処分される場合は お寺様に供養していただくか、仏具店にご相談されるのが良いでしょう。
●その他、数珠に関する良くあるご質問(数珠のレンタルについて)急なお参りのため数珠をお持ちでないご参列の方から「数珠をお借りでき ませんか」とのお問い合わせをいただくことがあります。平安祭典では 「数珠を持つ意味」を次のように考えております。 ”数珠は持ち主のお守りであり、分身となるものです。これを持つことで 持ち主に功徳(くどく)があるとされています” 数珠は個人専用の持ち物で、貸し借りする仏具ではないという観点から、 平安祭典会館では数珠のレンタルは行っておりません。平安祭典の各会館では、数珠を販売にてご用意しておりますので、ご入り用際はスタッフにお尋ねください。(一連 1,050円~)
≪注釈≫ 功徳(くどく)…善行を積んで得られるもの
最後までお読みいただき、ありがとうございます。