「手元供養」のメリットとデメリットとは?
公開日:2021年6月28日
ライフスタイルの多様化に伴い、ご供養の方法も様々になってきました。
従来のように”すべてのご遺骨をお墓に納める”のではなく、一部あるいはすべてのご遺骨を手元に置いておく、「手元供養」と呼ばれるご供養方法を選択される方が増えてきた…という話題は、以前の記事でもお伝えしたとおりです。
※前回の『手元供養とは?骨壷・ペンダント・ダイヤモンドなどの様々なご供養の形』もぜひあわせてご覧ください。
今回は、手元供養のメリットとデメリットについてご紹介をします。
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そもそも手元供養とは?
手元供養とは、どのようなご供養方法かを再確認しましょう。手元供養とは、従来のようにすべてのご遺骨をお墓や納骨堂に納めるのではなく、” ご遺骨の一部、あるいはすべてを手元に置いておく”ご供養方法です。2000年代以降、このご供養方法を選択される方が増えてきました。
一部のご遺骨を手元に置いておく場合は、火葬場で収骨する際やお墓に納骨をする際に分骨をし、コンパクトなサイズの骨壷やペンダントに入れたり、ダイヤモンドなどに加工します。
すべてのご遺骨を手元に置いておく場合には、骨壷に入ったご遺骨を、そのまま自宅にご安置します(自宅にご遺骨を置くことから、「自宅供養」とも呼ばれます)。
手元供養のメリット・デメリット
手元供養を選択される方が増えてきたとはいえ、そのメリットとデメリットは、どちらも知っておきたいところです。
メリットとしては、次の点が挙げられます。
メリット
・故人様を近くに感じることができる
・お墓に行かなくても毎日お参りができる
・自分らしい飾り方ができる
・宗旨にこだわらずにご供養ができる
・お墓を新しく建てるのに比べ、費用負担が少ない
・お墓のお手入れがいらない
このように、手元供養のメリットは、特に精神的な面での利点が多く挙げられます。故人様のご遺骨が身近に存在することで、ご遺族の喪失感や悲しみも和らぐことでしょう。
また、お墓を持たずに、手元供養だけでご供養をされている方も少なからずいらっしゃいますが、お墓と手元供養を併用されている方が多いのが実状です。
精神的な面での利点が多いとされている手元供養ですが、その一方でデメリットも存在します。
デメリット
・ご親族からご理解を得ることが難しいこともある
・災害によりご自宅などが被災した場合、紛失の恐れがある
手元供養では、ご親族からご理解を得ることが難しいケースが少なくありません。
ご親族の中に「お墓に納めるのが当然」「お墓に納めないと成仏できない」「体がバラバラになってかわいそう」といったような、ネガティブなイメージを持った方がいらっしゃることで、ご理解を得られず、つらい思いをされるご遺族もいらっしゃいます。
ちなみに、お釈迦様のご遺骨も世界各地に分骨されていることもあって、仏教的に分骨は問題がありません。同様にご遺骨を必ず墓地に埋葬しなければならないという決まりはなく、法律的にも分骨は何ら問題がありません。
いずれにせよ、ご自身が亡くなったあとに手元供養をご希望される場合には、ご遺族のご負担を減らすためにも「エンディングノート」を用いて、意思表示をされておいたほうが良いでしょう。
エンディングノートについては『エンディングノートとは?書き方やメリット・デメリットについて』で詳しくご説明しております。
もう一つのデメリットとして、水害や火災などといった災害により、ご自宅に万が一の事態が起きた際に、紛失の可能性があるという点が指摘されています。お墓と手元供養を併用すれば、このようなリスクに備えることもできるでしょう。
メリットとデメリットをふまえて選択を
今回は、「手元供養」のメリットとデメリットについてご紹介しました。ご検討されている方は、このようなメリットとデメリットが存在することを踏まえたうえで、選択をされてはいかがでしょうか。
平安祭典でも、手元供養をご案内しています。神戸・阪神間で手元供養をご検討されている方は平安祭典(0120-00-3242)まで、ぜひご相談ください。