【お布施の相場】ご葬儀・法要の際の一般的な金額は?
公開日:2021年12月6日
ご葬儀や法要などで準備が必要な「御布施」についてご存じですか?
教えてもらう場面もあまりなく、人に聞きづらい内容でもあるので、「実はよく知らない」という方も多いのではないでしょうか?
ここでは、御布施について解説いたします。
また、御布施と併せて準備が必要な「お車代」(以下「御車料」)や「お食事代」(以下「御膳料」)についても解説いたします。
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御布施とは?
御布施とは、先祖供養をしていただくご寺院への感謝の気持ちとしてお渡しするものです。
「ご寺院の読経・お勤めへの対価としてお支払いするもの」と思われがちですが、本来「御布施」とは、ご寺院を通してご本尊に寄進するものです。
納められた御布施は、ご寺院で行なう行事の運営費や、建物・設備の修繕費など、ご寺院の活動を支える費用として使われます。
昨今では、現金を包んでお渡しすることが当たり前となっていますが、昔は、お米などの農作物や、家財道具、反物(着物)など、様々なものが「御布施」として納められていたそうです。
それを聞くと、本来の「御布施」の意味がイメージしやすいかもしれませんね。
御布施の金額、相場は?
ご葬儀、法事・法要を行なう際は、その都度「御布施」をお渡しするのが一般的です。
御布施は、感謝の気持ちとしてお渡しするものですので、一概に「いくら」という基準はありません。
結婚式のように偶数を避けるといったマナーも御布施にはありません。
ただ、金額が多ければ多いほど良いという訳ではありませんが、少なすぎると失礼になる場合もあります。
宗旨・宗派、地域によって様々なうえ、ご寺院のお考えによって金額が決まっていることもあります。
ご寺院と良い関係を続けるためにも、お互い不快にならないように気を付けたいところです。
ここでは、「金額の相場」の一例をご紹介しますので、ご参考としてお役立てください。
・ ご葬儀
10~30万円(戒名料・院号料は除く)
※ご葬儀のお布施の金額は特に、地域や宗旨・宗派によって大きく異なります。
わからないことがあれば、まずはご寺院に確認する方が良いでしょう。
・ 忌明け法要(四十九日法要)
3~5万円
・ 新盆・初盆
3~5万円
・ 初盆以降のお盆
5千~2万円
・ 年忌法要(一周忌法要、三回忌法要、七回忌法要など)
3~5万円
・ 納骨式
2~5万円
※忌明け法要(四十九日法要)と同日に納骨式をする場合でも、別途準備する必要があります。
お車代やお食事代は必要?
ご寺院をお呼びする際には、「御車料」と「御膳料」をお渡しするのが一般的です。
御車料とはお車代(交通費)のことを指し、御膳料とはお食事代のことを指します。
御車料や御膳料は、御布施とは別に準備する必要がありますのでご注意ください。
ここでは御車料、御膳料の「金額の相場」の一例をご紹介します
・ 御車料
5千~1万円
・ 御膳料
5千~1万円
※御車料・御膳料は不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)や無地の白い封筒に、まとめて1枚で包んでも、それぞれ包んでも、どちらでも問題ありません。
※地域や宗旨・宗派によって異なる場合がありますのでわからないことがあれば、まずはご寺院に確認する方が良いでしょう。
まとめ
ここでは「御布施」「御車料」「御膳料」についてご紹介しました。
中でも「御布施」は宗旨・宗派や地域によって相場が変わるため、どうしたら良いか特に悩まれる点かと思います。
「直接ご寺院にお金のことは聞きにくい…」と感じるかもしれませんが、困った時は素直に、ご寺院にご相談することをおすすめします。
何かお手伝いできることがございましたら、気兼ねなく平安祭典(0120-00-3242)までご連絡ください。
御布施を用意する時のマナーについては、『【お布施のマナー】不祝儀袋(封筒)の書き方や渡し方』の記事に詳しくまとめていますのであわせてご覧ください。