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2016年09月04日

葬儀の豆知識 服装について

ご覧いただきありがとうございます。館長の後藤です。

 

今回はお葬儀に向かう「服装」についてお話しいたします。


本来、ご遺族が「喪に服している」ということを意味するものが喪服と呼ばれるものです。
主に・・・

正式 (モーニング・和装など)

略式 (ブラックスーツ・ブラックフォーマルと呼ばれるもの)があります。


参列する側は、故人を偲ぶための正装をするという意味で、略式の礼服を着用するのが一般的です。
(例え、正式のものを持っていたとしても、親族よりも格が上にならないようにするため、略式の喪服を着用します。)
また、喪章はご遺族(関係者)であることを示すものですが、喪章を腕に巻くことで喪服代わりになるという考えは誤りです。


このように、いろいろと決め事の多いのが喪服。
だからこそ、着ていく際にあれやこれやがとても気になるものでもあります。
なので今回はこの豆知識で葬儀参列の際、失礼に当たらない服装はどのようなスタイルなのか? をちょこっと知ってみましょう。

 


【仮通夜時の服装】

仮通夜とは、亡くなった直後に行われます。
不幸を聞き、取り急ぎ駆けつけるときは、地味な平服でかまいません。(喪服を着て行くと、不幸を予期していたようで、かえっておかしいとされています)
どんな服装で行くべきかと悩まれたり、迷わず礼服で行かれる場合があるかと思いますが
地味なものであれば平服(「改まった場に出て恥ずかしくない程度の服」の意)で大丈夫なのです。

 


【通夜時の服装】

通夜は、告別式の前日に親戚や故人と親しかった友人・知人などが「取り急ぎ駆けつける」といった意味合いが今も残っています。
もちろん、本当に急でない限りは葬儀・告別式と同じように、ブラックフォーマルを着用することが一般的ですが、お勤めを終えてからの参列は、黒服でなくても、派手な服装でなければ大丈夫です。

 

下記にて男性、女性ごとの注意点をご説明いたします。

 

《男性の場合》

お勤め後、急きょ通夜へ駆けつけるということもあると思います。
そんな時は、派手なネクタイは避け、駅の売店やコンビニなどで黒ネクタイを購入しましょう。(※注意※ 昨今、大体のコンビニで取り扱いはありますが無いところもあります。)
仕事場に1本もしくは、鞄のミニポケットなどに黒ネクタイを準備しておくのも良いかもしれません。

小物類は、金色などの派手な時計、派手なネクタイピン、結婚指輪以外の貴金属類などは、はずす配慮をすると良いですね。

靴は金具の無い黒色。
靴の形としては、甲の部分に横線が一本入った「ストレートチップ」で、紐を結ぶ部分が甲と一体になった「内羽根式」が格式が高く、オススメです。

別段、そういった靴がない場合は、飾りのないプレーンなものでも問題はありませんのでご安心を。

 

 

《女性の場合》

髪型やお化粧は派手にしないことが大切です。
光沢のあるエナメル素材のバッグや、小物類に派手な飾りがあるものは出来るだけ避けましょう。
アクセサリーは、白や黒のパールのネックレスが無難です。(※注意※ ただし、二連の物だと『重なること』を嫌う弔事ではよろしくないです。)


お子さまがいらっしゃる場合は、学生さんなら制服。小さなお子さんなら、黒、紺、グレーのブレザー、白のシャツ(ブラウス)などで、女の子であればワンピースでも大丈夫です。
靴は黒靴、靴下は黒か白が良いでしょう。


靴は男性同様に基本は黒系の地味な物で、茶系は避けた方が無難です。
エナメルやスエード素材、目立つ金具が付いている物は控えたほうが良いでしょう。
また、冬場は上着やコートが欠かせませんが、革や毛皮のコートは『殺生』をイメージさせるので、参列の場にはふさわしく無いとされています。
カジュアル過ぎるデザインやダウンジャケットも出来れば避けましょう。


知っている点も、知らなかった点も、いざと言う場面で皆様のお役に立てれば思います。

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